- Webサイトを運営しているものの、問い合わせが少なくて困っている
この記事は上記のようなお悩みを抱えておられる方に向けて、Webサイトからの問い合わせが増えない理由を踏まえつつ、問い合わせを増やすポイントをご紹介します。
最後に問い合わせ増加に役立つスキルもご紹介しておりますので、ぜひ最後までご確認ください。
Webサイトからの問い合わせが増えない6つの理由
まずはWebサイトからの問い合わせが増えない理由について確認しておきましょう。
そもそもWebサイトへの流入数が少ない
一つ目の理由はそもそもWebサイトへの流入数が少ないという点です。
月に10人しか訪れないWebサイトと、月に1000人訪れるWebサイトでは、問い合わせに至る確率が大きく変わってくることは言うまでもありません。
Webサイトへの流入が少なければ、それだけ問い合わせに至る見込み顧客も少なくなるのです。
問い合わせページまでの導線が適切でない
問い合わせページまでの導線が適切でない場合も、問い合わせに繋げることは難しいと言えます。
いくらWebサイトへのアクセス数を稼いだとしても、問い合わせページがどこにあるかわかりづらかったり、辿り着くまでに多数のWebページを介したりすると、途中で離脱してしまうでしょう。
Webサイトにおけるコンテンツが少ない
続いて挙げられるのは、Webサイトにおけるコンテンツが少ないという点です。
コンテンツが十分提供できておらず、製品やサービスに関する情報を伝えられていない場合は、見込み顧客に製品・サービスの必要性を理解してもらうことはできません。
その結果、問い合わせに至ることなく離脱してしまうのです。
Webサイトが見にくい・読みにくい
Webサイトが見にくかったり、読みにくかったりする場合も、問い合わせに繋がる可能性が低くなってしまいます。
Webサイトコンテンツがどれだけ豊富に提供されていても、文字が小さすぎたり、背景色と文字色の相性が悪かったりすれば可読性が低下し、結局情報を正しく伝えることができません。
訪れたタイミングで「このサイト見にくいな」と思われてしまうと、問い合わせに繋がる可能性が低くなるでしょう。
製品・サービスの魅力を伝えられていない
製品・サービスの魅力を伝えられていないケースも、理由として挙げられます。
製品やサービスに関する情報を提供しているつもりでも、顧客目線でどういったメリットや価値があるのか、競合と何が違うのかを伝えられていないケースは往々にしてあります。
そういった場合は、見込み顧客にとって選ぶべき理由がわからず、問い合わせを促進することはできません。
問い合わせフォームの作りが悪い
理由の最後にご紹介するのは、問い合わせフォームの作りが悪いという点です。
Webサイトの見やすさも工夫し、製品・サービスの魅力をしっかりと伝えられるコンテンツを用意できても、肝心の問い合わせフォームの作りが悪ければ離脱されてしまいます。
たとえば必須入力項目が多い場合や、プルダウンやラジオボタンがなく全て記述形式になっている場合は、問い合わせに繋がる可能性は低いと言えるでしょう。
Webサイトからの問い合わせを増やす12のポイント
ここからはWebサイトからの問い合わせを増やすポイントをご紹介します。
アクセス解析に取り組む
一つ目のポイントはアクセス解析に取り組むという点です。
アクセス解析とはWebサイトに訪問したユーザーの行動データをチェックし、Webサイト改善に繋げていく取り組みを指します。
GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソ―ルといったツールを活用することで、アクセス解析に取り組むことが可能です。
これらのツールを用いてWebサイトへの流入キーワードや流入数、離脱率の高いページなどを把握し、改善や最適化に取り組むことで、アクセス確保や問い合わせ増加へと繋げることができるでしょう。
流入数を増やす
次に挙げられるポイントは流入数を増加させるという点です。
問い合わせを増やすには、Webサイトに訪問してもらうユーザーを十分に確保しなければなりません。
そのためSEO(検索エンジン最適化)は勿論、SNSやWeb広告を通じた拡散に取り組み、Webサイトへの流入数を増やす必要があるのです。
Webサイトへの流入に役立つノウハウについては以下の記事でも解説していますので、ぜひ併せてご確認ください。
視認性・可読性を高める
視認性や可読性を高めるという点も重要なポイントです。
Webサイトを制作する際、デザイン性などを重視してしまうケースもありますが、問い合わせに繋げる上で重要な要素は「情報が正しく伝わる」ということです。
そのためデザイン性ではなく視認性や可読性を高めるなど、ユーザーの利便性を重視したWebサイト構築が重要になります。
具体的には以下のような点を押さえて、Webサイトを調整するとよいでしょう。
- 一文当たりの文字数を30~80文字程度に抑える
- 適度に改行や空白を用いて文字による圧迫感を減らす
- 文字の大きさをターゲットに合わせて調整する
- 背景色とのコントラストを工夫して目への負担を減らす
問い合わせページへの導線を最適化させる
次のポイントは、問い合わせページへの導線を最適化させるという点です。
どのページからでも問い合わせページへ遷移できるようにWebサイトを構築し、ユーザーが迷わず問い合わせページに辿り着けるように導線を配置していきましょう。
具体的には、問い合わせページへのリンクボタン(CTA)を各ページのヘッダーやテキストの間に設置するといった対応が必要になります。
CTAのデザインを工夫する
続いて挙げられるポイントはCTA(Call To Action:問い合わせページへのボタンなど、行動を喚起するための仕掛け)のデザインを工夫するという点です。
CTAを各ページのヘッダーや各ページのコンテンツ内に設置する際に、テキストや色を工夫することで、問い合わせページへの遷移率を高めることができます。
色については「この色を使えば間違いない」といった最適解はありませんが、オレンジ色や緑色がコンバージョンに繋がりやすいといったデータもあります。
これらの情報を参考にしつつ、色やテキストなどを調整していくことで、問い合わせ増加に繋げることができるでしょう。
レスポンシブデザインで構築する
レスポンシブデザインでWebサイトを構築するという点もポイントとして挙げられます。
現代はデスクトップやノートといったPCだけでなく、スマートフォンやタブレットなど、様々なデバイスが普及しています。
当然スマートフォンなどでWebサイトに訪れるユーザーも多くいることが予想できるでしょう。
そのためどのようなデバイスであっても、ユーザーに対して情報が正しく表示できるように、Webサイトをレスポンシブデザインで構築することも重要なのです。
顧客ニーズに合わせたコンテンツを提供する
顧客ニーズに合わせたコンテンツを提供するという点も忘れてはいけません。
Webサイト上で多くの情報を提供していても、その情報が見込み顧客から求められていなければ、問い合わせに繋がることはないでしょう。
そのため見込み顧客のニーズを分析し、そのニーズに対応した情報を提供することがポイントになるのです。
顧客ニーズに応じた情報を的確に提供することで、関心度や購買意欲が高まり、問い合わせ増加にも繋げることができるでしょう。
スペックではなくベネフィットを訴求する
次に挙げられるのは、スペックではなくベネフィットを訴求するという点です。
Webサイト内で製品やサービスに関する情報を提供する際、機能面や価格面といったスペックを訴求しがちです。
そういったケースではスペックによって実現されるベネフィットについて、顧客側が変換して考えなければならず、その間に離脱されてしまう恐れがあります。
そのため製品・サービスについてアピールする際は、顧客側のベネフィットにフォーカスしてわかりやすく伝えましょう。
その結果、問い合わせなどの具体的な行動を促進できるのです。
FAQを設ける
FAQを設けるという点も重要なポイントとなります。
製品・サービスの購入を検討する際、顧客は様々な疑問を抱きます。
- サポートは充実しているのだろうか
- お試しはあるのだろうか
- 効果が出ない場合の返金保証はあるのか
- オプションは途中からでも付けられるのか
これらの疑問は商談のタイミングで解決できますが、疑問が原因となり問い合わせに至らなければ、そもそも疑問を解決するチャンスが巡ってくることはありません。
そのため顧客が問い合わせ前に抱くだろう疑問を想定し、FAQとして提供することで不安を払しょくしておくことが重要なのです。
お客様の声を活用する
お客様の声を活用することは、問い合わせを増加させる上でとても有効な手法となります。
Webサイト上で顧客側のベネフィットを訴求しても、あくまでサービス提供者側が一方的に伝えているだけに過ぎません。
そのため顧客側からすると「ここに書かれていることは魅力的だけど、本当なのだろうか?」といった疑問を抱く可能性も往々にしてあると言えます。
そこでお客様の声を活用するのです。
実際に製品・サービスを利用してくれた顧客の生の声を、事例コンテンツなどの形で提供することで、訴求内容への信頼性を担保でき、問い合わせも促進できるでしょう。
問い合わせフォームを最適化させる
次に挙げられるのは、問い合わせフォームを最適化させるという点です。
問い合わせフォームは顧客情報を獲得できる重要なチャンスとなります。
そのため、つい欲が出て様々な項目を必須入力としてしまい、結果として問い合わせへのハードルを高めてしまっているケースが散見されます。
しかしあくまで目的は問い合わせしてもらうことであるため、入力項目を必要最小限に絞り、問い合わせへのハードルを下げることが重要になります。
また可能な限り顧客に手間をかけないように、入力形式もプルダウンやラジオボタンなどを活用し、手軽に入力できるようにしておくようにしましょう。
効果検証と改善を継続する
ポイントの最後に挙げられるのは、効果検証と改善を継続するという点です。
ここまで解説してきたポイントを踏まえWebサイトや問い合わせページを改善した後は、実際にどれくらい問い合わせ増加に繋がったのかを確認しましょう。
効果検証の結果を踏まえ、さらに改善や微調整を実施していくことで、着実に問い合わせ増加に繋げていくことができます。
問い合わせを増やすために押さえておきたいスキル
最後に、Webサイトにおける問い合わせを増やすために押えておきたいスキルを3つご紹介します。
コンテンツSEO
一つ目のスキルはコンテンツSEOです。
コンテンツSEOとは、Webサイト上で提供する各コンテンツにSEOを施すことで、検索流入の増加を狙う手法となります。
顧客にとって有益な情報を記事形式で提供するブログと相性がいいと言え、様々な検索ニーズに応える記事コンテンツを提供していくことで、流入増加を目指すことになるでしょう。
コンテンツSEO用の記事を作成するには、大きく以下のステップを踏みます。
- 流入を狙いたい検索キーワードを決める(たとえば「マーケティング 支援」など)
- ターゲットとする検索キーワードで実際に検索する
- 検索結果ページに表示されているサイトを分析し、顧客の検索ニーズを考察
- 検索ニーズを基にコンテンツを制作する
自分の提供している製品やサービスに関連したキーワードで、Webサイトのコンテンツを上位表示できれば、検索エンジンからの安定的な流入が見込まれます。
コンテンツSEOによってWebサイトへの安定したアクセスを実現することで、問い合わせに至るユーザーも増加するでしょう。
SEOに特化した記事制作のノウハウについては、以下の記事でより詳しく解説していますので、ぜひ併せてお読みください。
セールスライティング
続いてご紹介するスキルは、セールスライティングです。
セールスライティングとは、元々広告コピーを書くためのノウハウですが、Webサイト上のテキストにも活用できます。
セールスライティングのノウハウを上手く取り入れることで、Webサイトに訪れた見込み顧客の購買意欲を高め、問い合わせや購買といったアクションに繋げることができるでしょう。
セールスライティングの大家ロバート・コリアー氏は、顧客の行動を促すには以下の要素を含める必要があるとしています。
- 書き出し:好奇心をそそって続きを読ませる
- 描写や説明:大事な点の概要を述べた上で、詳細を解説する
- 動機や理由付け:提案内容が顧客にとってどのように役立つのかを明確に示す
- 保障や証明:提案内容の根拠を述べる
- 決め手の一言や不利益:利用しないことによる不利益を述べ、行動を促す
- 結び:顧客の取るべき行動や方法を示す
これらの要素を踏まえつつ、製品やサービスを訴求することで、問い合わせを促すことができるでしょう。
EFO
最後にご紹介するのはEFOです。
EFOとはEntry Form Optimizationの略称で、問い合わせフォーム最適化のことを指します。
言葉のとおり問い合わせページを最適な形に調整するためのノウハウであり、問い合わせ増加を目指す場合の必須スキルと言えるでしょう。
EFOにおいては、以下のようなポイントを踏まえて問い合わせページを調整していくことになります。
- 入力ページ内に他ページへの遷移を促す要素がないか
- 入力を促す要素はあるか(資料プレゼントなど)
- フォームの安全性は担保できているか
- 入力項目は必要最小限になっているか
- 郵便番号を入力すれば住所が自動入力されるようになっているか
- メールアドレスの@以降を自動で入力するような補助は行っているか
- プルダウンやラジオボタン形式を活用できているか
- 入力エラーをリアルタイムで指摘できているか
- 入力フォームの表示が崩れていないか
他にも様々な要素がありますが、これらの要素を踏まえて問い合わせページを調整することで、問い合わせの確率を高めていくことができるでしょう。
まとめ
今回はWebサイトからの問い合わせを増やすポイントをまとめて解説しました。
昨今の集客活動はWebを経由したものが大半を占めており、Webサイトの果たすべき役割もその分大きくなってきています。
Webサイトの集客を購買などのアクションに繋げるには、「如何に問い合わせを促すことができるか」にかかっていると言っても過言ではありません。
ぜひこの記事を参考に、Webサイトや問い合わせページの改善に取り組んでみてください。